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先人の偉業を伝える

柳ケ瀬トンネルの紹介

 明治17年完成当時日本最長(1,352m)で黎明期の技術進歩に大きく貢献し、今も使用中では2番目に古いトンネルで、現在は道路トンネルとして活躍中です。
 当時、神戸~東京間の鉄道が部分開通している中、北陸米を大阪の市場に運搬することを主目的に、敦賀線(敦賀~長浜)が建設されました。それまでの北陸米の運搬は舟運(和船)のみで、敦賀・新潟がその港です。
 航路は主に「新潟・敦賀~下関経由~大阪」「敦賀(金ヶ崎」~琵琶湖~淀川水運」のみで90日から半年の所要日数が3日に短縮されました。
 鉄道の歴史を語るうえで重要な遺産である柳ヶ瀬トンネルを昭和33年に道路トンネルとして引継いでから約52年が経過し、今でも煉瓦造りのアーチトンネルの姿は変わりなく残されています。
 この柳ヶ瀬トンネルは、黎明期の技術進歩に大きく貢献したことから、平成15年に土木学会選奨土木遺産に、平成20年には経済産業省近代化産業遺産にそれぞれ認定されました。

 現在、柳ヶ瀬トンネルは一般県道敦賀柳ヶ瀬線の道路トンネルとして利用されていますが、幅員4.2m(車道3.7m、有効高4.0mで道路幅員としては狭小のため、トンネル入口に信号機が設置され、交互通行となっています。 しかし、休日交通量は1,553台/日(H17交通センサス)で、福井~滋賀県間の交通の要所となっており、地域間交流に貢献しています。

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